前ページでは、PNG連番画像の作成方法を解説しました。本ページでは、PNG連番画像からAPNGファイルフォーマットへ変換する手順を「APNG Assembler」というソフトウェアを使って紹介します。
ちなみに、2016年6月に公開された「アニメ画像に変換する君」というデスクトップアプリケーション(WindowsとmacOSに対応)を利用する方法もあります。手軽にAPNGファイルを作成したい場合は「アニメ画像に変換する君」をご利用ください。APNG Assemblerのほうはかなり細かく設定できるので、「手間がかかっても精密にAPNGを作りたい」という方にはAPNG Assemblerのほうが向いてます。
3. 連番画像をAPNG AssemblerでAPNG書き出し
APNG書き出しにはツール「APNG Assembler」を使用します。WindowsではGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)版が公開されていますが、macOSではバイナリ版のみの公開となっているため両環境での書き出し方法をご紹介します。
Windowsでの書き出し方法
1. APNG Assembler(GUI)のダウンロード
記事更新時点(2016年6月2日)での最新バージョンは2.9なので、APNG Assembler 2.9から「apngasm_gui-2.9-bin-win32.zip」ファイルをダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルは任意の場所で展開ください。
2. 連番画像の読み込み
解凍したフォルダ内に入っている「apngasm_gui.exe」ファイルを起動し、先ほど書き出した連番画像をドラッグ&ドロップします。
3. ループの設定
[Playback Settings]ボタンをクリックしてアニメーションのループ回数を設定します。標準では無限にループする設定になっていますが、再生される回数に制限を設けたい場合、[Play indefinitely]のチェックを外し右の入力欄にループ回数を入力します。
4. フレームレートの設定
[Delays – All Frames]ボタンをクリックしフレームレートを設定します。Adobe Animate CCで作成したアニメーションのフレームレートが「24」でしたので[1 / 24 seconds]と入力します。
5. 圧縮形式の設定
詳しくは後ほどご紹介しますが、zlib・7zip・Zopfliの3つの中から選択できます。今回は標準で選択されている7zip方式で書き出します。
6. 出力ファイル名・出力先を入力し書き出し
[Output file]欄にファイルの出力先を入力し[Make Animated PNG]ボタンをクリックします。すると拡張子が.png
のファイルが作成されます。APNG形式は通常のPNG形式と同じ拡張子になります。これでAPNGの完成です! 保存したAPNGファイルはブラウザーのFirefoxを使って再生できるか確認するといいでしょう。
次のページでは、macOSでのAPNGファイルの作成方法を解説します。