Adobe純正のiPad用のスタイラスペンとデジタル定規のAdobe Ink & Slide。日本での発売は明日10月17日からですが、ロサンゼルスで開催されたAdobe MAX 2014出張の際に日本の発売日に先駆けて購入してきました。一週間ほど使った使用感を紹介します。

まず断っておきますが、私は絵を描くことは苦手です(小・中学校時代の図工と美術の授業の成績は平均以下)。このブログで下手な絵を公開するのを躊躇いましたが、そんな私がAdobe Ink & Slideを使ってどのぐらい書けるのかベンチマークには良いかと思いましたので、恥ずかしいのを我慢してまとめてみました。

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パッケージの包装もかっこ良く絵を描きたい気持ちを高めてくれる

コンパクトな外観

Adobe Inkは充電式で、専用のケースが付属しています。ケースの中にInkを格納し、パソコンとこのケースをMicro USBで接続すれば充電が可能です。充電中はランプが赤色で、充電完了時にはランプが虹色に光るのですが、可愛らしく光るのでパソコンの隣に置いておくのもオシャレだと思いました。ちなみにいつも持ち運びしているのですが、InkとSlideの両方あわせて40gと軽量なため持ち運ぶのを苦に感じることはありません。

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Adobe Inkの充電用ケース。充電状態に応じてLEDの色が変わる

セットアップが簡単

Inkのセットアップは簡単でした。対応するAdobeのアプリを起動して[ペン先をここへ]というパネルがあるので、そこに数秒間タッチしているとInkが使えるようになりました。Slideのほうはもっと簡単で、何もセットアップしなくても使えます。

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使用感

はじめに驚いたのは筆圧を十二分に感知してくれる点。アプリAdobe Sketchで描くと、まさに紙のノートとインクペンのような感触で、iPadとInkですらすらと絵を書くことができます。Adobe Sketchには様々なブラシが用意されていて、なおかつアプリAdobe Brush CCを使うとブラシの種類を更に増やせます。次の絵は試しに書いてみたラベンター畑です。

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アプリAdobe InkAdobe Illustrator Drawを使えばベクターの線が描けます。デジタル定規のAdobe Slideを使うと直線や曲線を描くための補助線が表示され、写真のトレースや製図がしやすくなります。写真を下敷きにしてInkとSlideでなぞっていくだけで次のようなトレースができました。ちなみにInkとSlideだけ認識させ人間の手の反応を無効化することが可能で、[パームリジェクション]をチェックしておくと誤操作を防げて便利です。

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ロサンゼルスから帰国の飛行機の中で描いたもの。目黒川近辺の施設の写真をトレース。デジタル定規のSlideのおかげでサクッと描けた

プラスアルファの機能として、[Adobe Photoshopに送信]や[Adobe Illustratorに送信]という機能があります。このボタンをタップして数秒すると、デスクトップ側のPhotoshopが自動的に起動してこの絵が画面に表示されます。

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[Adobe Illustratorに送信]ボタンをタップしてデスクトップのIllustratorの起動できる

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数秒でデスクトップ(Surface Pro 3)のAdobe Illustrator CCが起動し、パスデータを編集できるようになる

林信行さんの記事でも「PC上で動作するネイティブアプリの長所と、書類の共有や機器連携が得意なクラウドの長所の両方をうまく取り入れたソリューションという側面では、今回の発表でAdobe Creatve Cloudがトップに躍り出たかもしれない」と絶賛されていましたが、まさにその通りだと思いました。

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気になった点

Adobe Inkのレイテンシ(なぞったときに実際にディスプレイに描かれるまでの時間)は少しあるのが気になりました(0.1〜0.2秒くらい)。同時期にAdobe MAX 2014で無料で入手した「Microsoft Surface Pro 3」はレイテンシが小さかったので比較するとAdobe Inkのレイテンシが気になったレベルですが、慣れてくれば問題無いと思います。細かい部分を描くには少しペン先が太い印象がありますが、アプリ側でピンチインで拡大して描けばディティールを描くことができます。ディティールの描写はInk & Slideというよりもアプリをどのぐらい使いこなせるかが重要になりそうです。

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まとめ

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今までにiPad用のスタイラスペンをいくつか試してきましたが、ペン先が太かったり筆圧感知がわるく精度の面で不満がありました。Adobe Ink は精度の面で十分なクオリティーがあり、そこにSlideがいい感じに補助してくれ、さらにCreative Cloudの連携でワークフローが素早くなるという、今までのスタイラスペンでは感じることのできなかった楽しい体験をもたらしてくれました。

なによりも使ってみて、絵が苦手な私が継続して絵を描くことに挑戦したくなったという点でこの製品に魅力を感じています。Adobe Ink & Slideは次のストアで購入可能です。ぜひお試し下さいませ。