米ラスベガスで開催中のAdobe MAX 2017で、アドビがオールインワンのデザインツール「Adobe XD」を正式リリースしました。このツールは2015年10月のAdobe MAXで「Project Comet」として発表されて大きな話題を呼び、その後もユーザーボイスを取り入れながら進化を続けてきました。

本記事では、現在米ラスベガスで開催されているAdobe MAX 2017の基調講演で発表された内容を中心に、正式版のAdobe XDについてレポートします。

Adobe XDは全く新しいデザインツール

Adobe XDとはウェブデザイン、モバイルアプリのデザイン、プロトタイプの作成、プレビューまでを行えるオールインソリューションのデザインツールです。PhotoshopやIllustratorに比べて、起動や動作速度が早く、アイデアを素早く形にできます。また、「ボタンをタップしたらページ間を遷移する」といったインタラクティブなプロトタイプを瞬時に作成し、それをiOSやAndoroidデバイスでプレビューできるなど、高い精度のユーザー体験をプロトタイプで確認できるようになります。

光のように速いパフォーマンス

Adobe XDの特徴は、高いパフォーマンス。基調講演ではそのパフォーマンスを「光のような早さ」と表現していました。大量のアートボード、大量の画像を用いたXDファイルも軽快に動作します。

CCライブラリの画像が使えるようになった

Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、Animateなど、Adobeのアプリ間で素材を共有できるCreative Cloudライブラリ(以下、CCライブラリ)。Adobe XD Beta版でも利用可能でしたが、Adobe XDで利用できるのはカラーと文字スタイルのみでした。

▲ 2017/8/24のツイート

Adobe XDの正式版では、画像素材も利用可能に。ライブラリパネルから画像をドラッグ&ドロップして使うことも可能になります(※)。ライブラリ内の画像をPhotoshopやIllustratorで修正すれば、リアルタイムでXD側に反映されます。

▲ 2017/10/19のツイート

※ ただし、Adobe XDで作成した画像をライブラリに登録することは不可能

アセットパネルで共通パーツのデザイン作業が容易に

アセットパネルを用いると、カラーや文字スタイルの再利用が可能。基調講演では、アプリ全体で使われているキーカラーやメインのフォントを一括で変更するデモが行われました。

プロトタイプモードでアプリの画面遷移をプレビュー可能

XDのプロトタイプモードを使い、アートボード間を接続することで画面間の繋がりを表現できます。

プレビューボタンを押せば、アプリでの画面遷移の様子を確認できます。

また、iPhone、Androidの実機で確認も可能。モバイルアプリにより近い体験ができます。

ますます需要が高まるAdobe XD

筆者の周りのデザイナーやエンジニアは、Adobe XDの動作の軽さ、リピートグリッドの便利さをいち早く理解し、デザインやプロトタイプ作成ツールとしてBeta版の時代から積極的に使ってきました。正式版がリリースされたこと、CCライブラリの画像に対応したことにより、ますますAdobe XDの需要は高まることでしょう。まだ触ったことがない方は、是非一度Adobe XDでのデザインを体験してみてください。

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