以前、記事「商用利用可能!高品質なオススメ日本語Webフォント8選(無料フォント多数)」にて日本語のWebフォントを紹介しました。無料のWebフォントを中心に紹介しましたが、種類が少なく使いたいフォントがないといった場合も多いかと思います。

そういった場合に有償のWebフォントサービスが候補として挙がりますが、使用できる書体数やPV数の制限などサービス内容の違いがあり、どのサービスを選択するか悩ましいのではないでしょうか。今回は5つのWebフォントサービスを取り上げ、それぞれで扱っている書体数やプラン内容などを徹底比較します。

TypeSquare

TypeSquare」はモリサワが提供しているWebフォントサービスです。800を超える書体(和文フォントは695書体)から選択可能で、主な書体として「新ゴ」「リュウミン」「じゅん」などがあります。

プランについて


▲スタンダードプランの表

プランの違いとして書体数やドメイン数、PV数の上限が異なります。書体やドメインの追加はオプションでカスタマイズができ、PV数は超過した分が追加課金される仕組みとなっています。

セルフホスティング用のプランも用意されています。セルフホスティングとは、フォントデータを自身が保有するサーバーへアップロードしWebフォントとして使用する形式で、別サーバーへのアクセスが制限されているケースなどに有効です。

また「MORISAWA PASSPORTプラン」もあり、モリサワ製品を所有している場合に、追加料金なしでスタンダードプランの内容が利用できるためかなりお得です(※)。ただし、こちらはPVが超過した場合は配信が停止されるようですので、注意が必要です。

※ 使用している製品によってはプランが適用されない場合や使用制限がありますので、利用の際は必ずプランページをご覧ください。

トライアウト機能と高度な制御

トライアウト機能として「TypeSquare Web Font Tryout」というサービスが提供されています。ウェブページのURLを指定すると、リアルタイムに書体やフォントサイズ、行間の変更が行え、実際にWebフォントを適用した場合の見た目をシミュレーションできます。

また「TypeSquare API」というAPIが提供されており、書体リストの取得やフォントの非同期呼び出し、Webフォントの読み込みや適用のイベント取得など、高度な制御も可能です。

Adobe Typekit

Adobe Typekit」はAdobe Systemsが提供しているフォントサービスです。有償プランでは5,660以上の書体(和文フォントは125書体)から選択可能で、主な書体として「源ノ明朝」「源ノ角ゴシック」「小塚ゴシック」「小塚明朝」「Futura」などがあります。

プランについて

Adobe Creative Cloud」のメンバーであれば、「ポートフォリオプラン」が追加料金なしで利用できます(※)。有償のプランであれば書体数とドメイン数の上限がないため、制限なく好きなだけ色々なサイトへ利用できます。またPV数の上限は設けられていますが、超えた場合でも追加料金の請求や配信が停止することはないようです。ただし、超過した状態が継続するような場合はプランのアップグレードの連絡がくるようですので、プランの変更を行いましょう。

※ 使用している製品によってはプランが適用されない場合や使用制限がありますので、利用の際は必ずプランページをご覧ください。

イベントの制御

高度な利用方法として、「CSSフォントイベント」と「JavaScriptフォントイベント」があります。Webフォントの「読み込み中」「アクティブ状態」「非アクティブ状態」のそれぞれでCSSクラスかコールバック関数が設定できるようになっており、Webフォントが適用されるまでの制御や、Webフォントが使用できない場合のフォールバックの設定などが行なえます。

ただし、JavaScriptフォントイベントはダイナミックキット(ページ中で使われている文字を検出して、必要となる文字のみを読み込む機能)ではまだサポートされていないため、注意が必要です。

次のページでは、「FONTPLUS」「DynaFont Online」「fonts.com」の3つのサービスを紹介します。