高機能Gitクライアントの「SourceTreeソースツリー」(無料)や「Tower 2」(有償)は導入もしやすく機能が豊富なため人気があります。Gitにはコミットやプッシュだけではなく様々な機能が存在するので、使いこなすことで効率よく開発を進めていけるでしょう。本記事ではGitを使う上で必須となるcommitコミットの取り消し方法をテーマに、次の4つの機能を解説します。

  • コミットの修正・やり直し (amend)
  • コミットの取り消し(reset)
  • コミットの打ち消し(revert)
  • 別ブランチからのコミットの取り込み(cherry-pick)

本記事では次の機能をSourceTreeとTower 2の両方のソフトウェアの操作方法として解説します。

コミットの修正・やり直し

コミット後に「コミット漏れのファイルがあった・・」「コメントを間違えたので修正したい」など困ったことはありませんか?リモートリポジトリにPUSHする前であれば、git commit --amendコマンドを使うことで解決することができます。

git commit --amend

Tower2の操作方法

[WorkingCopy]画面にある[Amend]というチェックボックスにチェックを入れることで、コミットの修正ができます。チェックを入れると直前コミットのコメントが表示され、コメントの修正やファイルの追加ができるようになり[Amend]ボタンを押すことで修正が反映されます。

amend_tower2

コメントはそのままでファイルの追加だけをしたいという方は[WorkingCopy]画面で[Alt]ボタンを押すと[Commit]ボタンが[Amend]ボタンに切り替わるので、このままファイルを選択し[Amend]ボタンを押すことでファイルの追加が簡単にできます。

amend_tower2-2

SourceTreeの操作方法

[作業コピー]画面にある[コミット オプション]から[最新のコミットを修正]にチェックを入れることで、コミットの修正ができます。チェックを入れると直前コミットのコメントが表示され、コメントの修正やファイルの追加ができるようになり「コミット」ボタンを押すことで修正が反映されます。

amend_sourcetree

コミットの取り消し

Gitにはコミットを取り消す仕組みが用意されています。リモートリポジトリにPUSHする前であれば簡単な操作で取り消せます。コミット後に「やっぱりまだコミットはしたくない」「間違ったブランチにコミットしてしまった・・」などの場合はgit resetコマンドを使いましょう。リモートリポジトリにPUSHしてしまった場合は、コミット履歴は残ってしまいますが、次項の「コミットの打ち消し」を使って元に戻す事ができます。

git reset (--soft | --mixed | --hard)

「git reset」コマンドには3つのオプションがあり、用途に合わせて選ぶことができます。

  • soft
    選択したコミットまで戻し、すべての変更をインデックスに保持したままにします。細かいコミットをまとめたり、整理したい時などに便利です。
  • mixed
    選択したコミットまで戻し、インデックスはリセットされ、すべての変更はワーキングツリーに保持した状態になります。デフォルト(オプション指定なし時)のオプションになります。
  • hard
    選択したコミットまで戻し、すべての変更を破棄します。誤ったコミットを取り消したい時などに便利です。

※実際に作業しているフォルダを「ワーキングツリー」といい、修正したファイルをコミットする前の状態を保持している領域(コミットするためにツール上でファイルを選択した状態)を「インデックス」といいます。

Tower2の操作方法

コミット履歴の一覧からもとに戻りたい位置のコミットを右クリックし[Reset HEAD to “XXXXXXXX”]を選択します。すると、「Keep Changes」するかどうかのチェックボックスが表示されますので、「mixed」オプションで実行したい場合はチェックを入れたまま、「hard」オプションで実行したい場合はチェックを外して実行してください。

reset_tower2

SourceTreeの操作方法

コミット履歴の一覧からもとに戻りたい位置のコミットを右クリックし[このコミットまで XXXXX を戻す]を選択します。すると、「soft」「mixed」「hard」の3つのオプションを選ぶ画面が出てくるので、実行したいモードを選択して実行して下さい。

reset_sourcetree

次のページでは「コミットの打ち消し」「チェリーピック」の操作方法を解説します。