映像の中の不要なものを削除する技術「Project Cloak」

カメラのアングルモーションがある動画で、「コンテンツに応じて塗りつぶし」を適用する技術。電柱や観光客の除去を実演。

スニークスでの発表の動画は公式チャンネルで見れます。3分15秒あたりで動画のマスクの生成結果と、除去の結果を披露しています。YouTubeでは、今回発表された11のテクノロジーの中でこの発表がダントツで人気です。

VR/360度映像時代のサウンド編集技術「Sonic Scape」

360度空間上の配置したい場所に音を配置する技術。VRなどで臨場感を出すために、音の聞えてくる方向というのは大事なものです。

360度方向の音を記録にするには、特殊な録音機材を利用します。しかし、このままでは360度の映像と音の配置場所が一致しません。

SonicScapeでは音の発生場所を可視化。音が発生している部分は光で示されます。例えば、人が餌を与えている音が聞えていますので調整します。

音の発生場所を人が餌を与えている場所にずらします。これで360度映像と音のサラウンドが一致しました。

スニークスでの発表の動画は公式チャンネルで見れます。このデモは動画で見るのがオススメ。2分40秒からのデモがわかりやすいです。

データビジュアライゼーションの技術「Project Lincoln」

インフォグラフィック制作の新しいツール。左下の表データから、棒グラフを作成。

グラフの絵を描いてから、データを流し込むと、データに合わせて再レイアウトします。

棒グラフだけでなく、円形のグラフも作れます。

完成形のデータビジュアライゼーション。表データから棒グラフなど14種類のグラフを生成。

この機能はAdobe XDに組み込んでいるように見えました。

スニークスでの発表の動画は公式チャンネルで見れます。1分50秒からわずか2分強でデータに紐付いたグラフが作られています。

アナログとデジタルのパレットの融合「Playful Palette」

絵の具のカラーパレットをデジタルで再現。複数のカラーを混ぜ合わせるのに役だちます。

使用した基本色を別に色に置き換えることも可能。混ぜ合わせた色にも影響して自動的に変化します。

スニークスでの発表の動画は公式チャンネルで見れます。1分30秒からパレットの説明、3分15秒から基本色の置き換えをデモしています。

まとめ〜Adobe Senseiが示す未来のクリエイティブの姿

一年前の2016年から人工知能の活用に舵を切ったAdobe。記事「Adobe Senseiを組み込んだ未来のPhotoshopとXDの姿」で紹介したように、方針は「Adobe Senseiは人間の仕事を奪うものではない、助けるもの」です。このまま進化すれば面倒な単純作業の時代は終わりを告げ、人はさらなるクリエイティブに集中できるようになるでしょう。クリエイティブの未来を垣間見たAdobe MAX 2017。これから、どのような進化を続けていくのでしょうか。

Adobe MAX 2017のレポートは他にも書いています。あわせてご覧くださいませ。

過去のスニークスの発表も面白いですよ。