Jenkinsとは、アプリケーション開発におけるテストやビルドなどの作業を自動化する継続的インテグレーション(CI)ツールの一つです。

Jenkinsはクロスプラットフォームに対応しているため、macOS/Windows/Linuxなどの様々なOSで利用できます。そのため、AWSなどのクラウド環境に構築するだけでなく、ローカル環境にインストールしても使用できます。

本記事では、LinuxとmacOS上でCI環境を構築する手順を紹介します。Linuxの手順は1ページ目、macOSの手順は2ページ目、またWindowsの手順は別記事「JenkinsでCI環境構築チュートリアル (Windows編)」で解説しています。

JenkinsでCI環境構築(Linux編)

本記事では、CentOS 7をminimalインストール(最小構成でのインストール)した環境にCI環境を構築する手順を紹介します。

※ 本記事はCentOS Linux release 7.3.1611、Java SE Development Kit 8u111とJenkins ver. 2.36で解説しています

1. Javaのインストール

Jenkinsを動かすためにはJavaがインストールされている必要があります。ターミナルよりjava -versionと入力し、Javaがインストールされているかを確認してください。

$ java -version
-bash: java: command not found

※ 冒頭の「$」は入力する必要はありません。「$」が記載された行はターミナルから入力する文字列を指しています。

上記のようにバージョン番号が表示されていない場合は、Javaがインストールされていません。下記のコマンドを実行し、Javaをインストールしてください。

$ sudo yum install -y java-1.8.0-openjdk

インストールが完了したら、再度java -versionと入力してください。バージョン番号が表示されていればインストールが完了です。

$ java -version
openjdk version "1.8.0_111"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_111-b15)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.111-b15, mixed mode)

2. yumリポジトリ追加

Jenkinsのインストールを行うために、Jenkinsのyumリポジトリを追加します。yum.repos.dフォルダへ移動後、curlコマンドでyumリポジトリを取得し、RPMパッケージの公開鍵をrpmコマンドでインポートします。

Jenkinsには2つのバージョン「LTS Release」(ロング・タイム・サポート版) と「Weekly Release」(週間リリース版)があります。どちらを利用しても問題ありませんが、LTS版の方がプラグインの対応が安定しているため、初めての方はLTS版を利用することをオススメします。

▼LTS版を利用する場合

$ cd /etc/yum.repos.d
$ sudo curl -O http://pkg.jenkins-ci.org/redhat-stable/jenkins.repo
$ sudo rpm --import http://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.io.key

▼Weekly Release版を利用する場合

$ cd /etc/yum.repos.d
$ sudo curl -O http://pkg.jenkins-ci.org/redhat/jenkins.repo
$ sudo rpm --import http://pkg.jenkins-ci.org/redhat/jenkins-ci.org.key

3. Jenkinsのインストール

次のコマンドでインストールします。

$ sudo yum install jenkins

4. 自動起動設定

OSを起動した際に自動的にJenkinsを起動させたい場合は、次のコマンドで設定します。

$ sudo systemctl enable jenkins.service

自動起動をオフにしたい場合は、次のコマンドで解除できます。

$ sudo systemctl enable jenkins.service

5. ファイアウォールの設定

Jenkinsはデフォルトの設定では8080ポートを使用して起動します。外部から8080ポートでアクセスできるようにファイアウォールの設定を変更します。

$ sudo firewall-cmd --zone=public --add-port=8080/tcp --permanent
$ sudo firewall-cmd --reload

6. Jenkinsの起動

次のコマンドでJenkinsを起動します。

$ sudo service jenkins start

ブラウザからhttp://(IPアドレス):8080/でアクセスし、Jenkinsのトップページにアクセスできることを確認してください。

7. Jenkinsのセットアップ

トップページへアクセスすると、意図しないユーザーによるアクセスを防ぐためにロックがかかっています。Webページ中に記載されているパスにパスワードが記載されたファイルがありますので、確認し「Administrator password」欄に入力してください。

Jenkinsのロック解除

パスワードは次のコマンドで確認できます。パスワードを入力後、「Continue」ボタンを押してロックを解除してください。

$ sudo cat /var/lib/jenkins/secrets/initialAdminPassword

次の画面ではJenkinsのカスタマイズをおこないます。よく利用されている推奨のプラグインをインストールするか、自身で選択してインストールするかを選ぶ事ができます。

本記事では、「Install suggested plugins」を選択し、推奨のプラグインをインストールします。各種プラグインのインストールが完了するまで数分程かかります。

Jenkinsのカスタマイズ

最後にAdminユーザーの作成をおこないます。必要な情報を入力し「Save and Finish」ボタンを押してください。以上でセットアップは完了です。

Adminユーザーの作成

次のページではmacOS上でのCI環境の構築手順を紹介します。