M+ FONT

デザイナーの森下浩司氏が中心となって開発されている、ゴシック体のフォントです。利用・改変・再配布についてほぼ制限のない「mplus Font License」が適用されており、このフォントに手を加えた派生フォントも多数制作されています。

和文フォントと欧文フォントを合わせると、57もの豊富な書体があります。和文フォントのかな文字は「M+ Type-1」と「M+ Type-2」の2つのタイプがあり、「M+ Type-1」は直線的な線と柔らかな曲線が特徴となっており、「M+ Type-2」は従来のゴシック体の雰囲気を残しつつモダンな雰囲気を持った字形となっています。

Webフォントでは収録する字種を制限し(和文はかな文字と最低限の記号類、常用漢字までが収録されています)ファイル容量を抑えることで、表示速度を優先した設計がされており、和文と欧文を合わせても300〜500KB程度とかなり軽量なファイルサイズとなっています。

Google Fonts版との違い

M+ FONTは、Google FontsのEarly Accessでも公開されています。Google Fonts版は若干手が加えられており、以下のような違いあります。

  • 収録文字数が、8,676字と増えている。
  • 和文フォントと欧文フォントを合わせて、1つのファイルに収録されている。
  • 配信されているフォントタイプは「M+ 1p」のみ。
  • 本家のウエイトの変更は個別にfont-familyを指定する必要があったが、font-weightで変更できる。
  • ライセンスが「SIL Open Font License, 1.1」に変更されている。

文字数が増えファイルサイズも大きくなっているものの、CSSを含むファイルの数が少なくなっておりサーバーの転送速度もあってか、Google Fonts版の方が読み込みが高速でした。使用できるフォントタイプに限りはあるものの、事足りる場合はGoogle Fonts版を使用するのがよさそうです。

また本家の方を使用する場合、サイトで紹介されているCSSのURLですと1度リダイレクトが発生しているようでしたので、リダイレクト先のURLを直接参照すると処理を最適化できます。


▲Google Fontsから配信されている方が、ファイル読み込みが高速

Rounded M+

M+ FONTをベースに丸ゴシック加工されたフォントで、「自家製フォント工房」で公開されているフリーフォントのひとつです。こちらもGoogle Fonts Early AccessからWebフォントとして公開されています。

M+ FONTと同様に「Thin」から「Black」までの7ウエイトが用意されており、字種も8,546字が収録されています。M+ FONTが持っているモダンな雰囲気をそのままに、角が丸くなり明るく親しみやすい書体となっています。

本家の「Rounded M+」のライセンスは「mplus Font License」が適用されていますが、こちらのWebフォントは「SIL Open Font License, 1.1」が適用されています。

はんなり明朝

はんなり明朝は、「Typing Art」で公開されているフリーフォントのひとつです。こちらもGoogle Fonts Early AccessからWebフォントとして公開されています。

「築地体」を参考にされており、行書体のような線の繋がりや「墨だまり」がありつつ、やさしくふんわりとした雰囲気が特徴です。特にカタカナの「はらい」が、伸びやかで印象的です。Webフォントの収録文字に漢字は含まれていませんが、親和性が高く他のフォントと併用しても使用できます。

※ 築地体:明治時代の東京築地活版製造所(築地活版)が製造した明朝体活字で、明朝活字の二大源流のひとつ。

本家の「はんなり明朝」は「IPAフォント」と合成されており、ライセンスも「IPAフォントライセンスv1.0」に準じる形となっていますが、こちらのWebフォントは「SIL Open Font License, 1.1」が適用されています。

Webフォントは、他にも多数のサイトやサービスから提供されています。有償のサービスではフォントだけでなく、独自の機能なども提供されています。次のページでは、有償ならではの機能を踏まえつつ3つの書体を紹介します。