先日の記事「IoTを使ってトイレを監視! 電子工作でトイレが使用中かチェックする仕組みを作ってみた」では、トイレの使用状況を監視する仕組みをIoT(Internet of Toilet – トイレのインターネット)で作成しました。今回はそれに続き、オフィスのエアコン問題を解決すべくエアコンのリモコンをハックし、室温をリモートで監視しながらコントロールする仕組みを作成しました。

設置している装置

▲エアコンのある部屋で風の当たらない場所に装置を設置します。電源はコンセントからACアダプターで供給。Arduinoには室温を計測する温湿度センサーと赤外線信号を送出する赤外線LEDが接続されています。

▲スマートフォン側にはArduinoで計測した室温が表示されます。その室温をユーザーが見てエアコンのON/OFFを判断しボタンをタップすることでエアコンをコントロールします。

オフィスのエアコンあるある

オフィスが寒いイメージ

オフィスに必ずあると言っても過言ではないエアコン。オフィスの規模によっても変わってきますが、オフィスの数だけ悩みはあります。

  • リモコンまで移動するのが面倒くさい。
  • 人の目が気になってエアコンの操作に気を使う。
  • 複数人いるのにリモコンが一つしかないので「リモコン奉行」が生まれる。
  • 人によって「暑い」「寒い」の感覚が違う。
  • 広いオフィスでは複数台のエアコンがあり、その数だけリモコンもあり操作が面倒くさい。
  • エアコンの消し忘れで電気代が無駄になる。
  • エアコンの風が直撃する。

なぜオフィスのエアコン問題が起こるのか?

オフィスのエアコン問題には様々な原因が考えられますが、その中でもリモコンが一つしかないことが最大の原因の一つではないかと考えました。それによって、リモコンの位置は固定され、全員の目が届く場所まで移動して操作することになってしまいます。そこに「面倒くさい」「気を使う」と感じるのでしょう。

リモコンがシェアできたらいいのではないか?

これらの問題は、リモコンを誰でも使えるようにシェアできたら大半の原因が解決できるのではないでしょうか?

  • リモコンを擬似的にシェアしてエアコンをスタッフ全員が操作できる。
  • 席にいても操作できるので、気を使わずに操作できる。
  • 帰宅途中でエアコンの消し忘れに気づいてもオフィスに戻らずに消せる。
  • エアコン台数分の装置を用意すれば1クリックで全てのエアコンを操作できる。

そこで、エアコンの制御装置を電子工作として開発し、Webブラウザからエアコンをコントロールする仕組みを作成しました。Wi-Fiモジュールは数百円で購入できる爆安のESP-WROOM-02、サーバー側の処理はバックエンドの機能を知識のないユーザーでも簡単に扱うことができリアルタイムなデータ通信に向いているMilkcocoa(ミルクココア)を使用しました。

※ESP-WROOM-02やMilkcocoaの詳しい説明は記事「Arduinoと数百円のWi-Fiモジュールで爆安IoTをはじめよう」「IoTを使ってトイレを監視! 電子工作でトイレが使用中かチェックする仕組みを作ってみた」をご覧ください。

次のページでは室温をリモートでコントロールする仕組みを解説します。開発するのが難しそうに思ったかもしれませんが、実はWebのテクノロジーと少しの電子工作の知識で開発できます。知ってしまえば意外と簡単にできるので、ぜひお試しください。