Chapter 5:インターネットにつなげるには

この章では、Webブラウザからインターネット経由で装置をコントロールする仕組みを解説します。Arduinoの中でハイスペックなモデルであるArduino M0 Proと、数百円で購入できる爆安のWi-FiモジュールESP-WROOM-02を組み合わせてインターネットへ接続します。Webブラウザ側の処理はHTML5、CSS3、JavaScriptで、サーバーサイドの処理はPHPで実装しました。電子工作で作成した装置とスマートフォンをインターネットで連携する仕組みはArduino以外でも使えるので、ぜひここでマスターしましょう。

圧力センサーの値をグラフで描画している様子

▲圧力センサーの値をスマートフォンでグラフに描画している様子。グラフの描画にはHTML5を使用しています

Chapter 6:Webサービスでもっと簡単にインターネットにつなげるには

この章では、Milkcocoa(ミルクココア)というWebサービスを使って、電子工作とインターネットをつなぐ方法を解説します。Milkcocoaとは、サーバーの機能を使いやすく提供しているBaaS(バース)の一種で、リアルタイムなデータ通信に向いているWebサービスです。PHPで自前でサーバーの機能を実装するのに比べて、簡単に素早く実装できることがメリットです。スマートフォンで見る画面と装置のブラッシュアップに時間をかけたい! というときに大活躍します。

Milkcocoa

▲リアルタイムなデータ通信に向いているMilkcocoa

Chapter 7:家電をネット化しよう

この章では、自宅の家電をネット家電にする方法を解説します。家電に付属されているリモコンは赤外線で制御しているので、その赤外線をハックし自作でリモコン装置を作成します。そのリモコン装置をインターネットにつなぐことで、外出先からスマートフォンで自宅の家電を操作できます。このように、身近にある問題を解決することも電子工作の楽しみの1つです。

スマートフォンからエアコンを操作している様子

▲本書ではエアコンをネット家電化しました。スマートフォン側にはArduinoで計測した室温が表示されます。その室温をユーザーが見てエアコンのON/OFFを判断しボタンをタップすることでエアコンを操作できます。記事「インターネットから操作できるリモコンを作ってみた」でも解説しています

Chapter 8:明日から使える装置を作ってみよう

この章では、本書で解説した内容を組み合わせて、普段使いできる装置の作例を紹介します。記事「IoTを使ってトイレを監視」のように実用的な装置から、大好物のバナナがとられないようにスマートフォンで監視するバナナ泥棒発見機と、以下のような「技術の無駄遣い」と言わんばかりの装置を揃えました。「無いなら作ってしまえ!」精神で作った作品です。

  • トイレの使用状況をリモートで確認する(Internet Of Toilet)
  • 自作ホームセキュリティ
  • バナナ泥棒発見機
  • 電導性インクマーカーで紙を電子回路に

トイレの使用状況をWebブラウザで確認している様子

▲トイレに装置を設置し、使用状況を見ている様子。トイレの電気の明るさを装置の光センサーが検知し、電気をつけると「使用中」になり、消すと「空室」に切り替わります。表示部分はHTMLで作成しているので、パソコンとスマートフォンのWebブラウザで閲覧できます

トイレの使用状況をリモートで確認する(Internet Of Toilet)

最後に

昔はメーカーが考える機能の商品を買うしかありませんでしたが、今は欲しいものを自分で作れる時代になりました。本書で紹介するArduinoとセンサーを組み合わせて装置を作りプログラミングするだけで、自分が本当に欲しいものが作れるのです。その装置にインターネットをつなぐことで、外出先から部屋の様子を確認したり、部屋そのものをコントロールできたりと使う場所を選ばず世界のどこからでも使うことができるようになります。装置にインターネットをつなぐしくみも、Webサービスで用意されているので、驚くほど簡単に実現できます。

ぜひ、本書を通してインターネットにつながる電子工作の作り方を身につけて、普段の生活でも使える装置作りに挑戦してみてください。

センサーでなんでもできる おもしろまじめ電子工作の表紙

センサーでなんでもできる おもしろまじめ電子工作

  • ページ数:340ページ
  • 出版社:秀和システム
  • 発売日:2016年5月28日 (Amazon)
  • 執筆:蔵下 まさゆき

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